「8月のインターハイで足首を痛めてしまって全然練習が積めていなかったんです。だから不安だったし、(種目別平均台で)決勝に残れるとも思ってなかったですね。まさか、金メダルが獲れるなんて想像してませんでした」
軽快な前方屈伸宙返りで平均台に上がると、最初のロンダートからの後方伸身宙返りでふらついたものの、下り技の2回半ひねりは着地でピタリ。渡部葉月は、昨年11月の体操世界選手権の種目別平均台で日本女子史上最年少の金メダリストになった。
開幕2週間前に負傷した選手に代わり補欠からの繰り上がり出場が決定した18歳のニューヒロイン。世界の頂点を経験し、さらに上を見据える。
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photograph by Keiichiro Natsume