#966
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<2年後の表彰台へ> 体操日本女子の現在地。

2018/11/29
 3位までが東京五輪の団体出場権を得る今回の世界選手権は、リオ4位の日本女子チームにとって大きな挑戦となった。
 直前に起きた騒動や、相次ぐ怪我を乗り越えて、彼女たちは切磋琢磨しながら、まだ見ぬ高みを見つめる――。

 杉原愛子はアスパイア・ドームの練習会場にいた。すぐ隣の試合会場で日本女子代表が戦っている時間に。19歳はチームから目をそらし、ただ1人、胸の奥の不快さと向き合っていた。

「悔しくて、みんなを応援できなくて」

 カタールの首都ドーハで開催された世界体操選手権。10月27日の女子予選に、杉原は出場できなかった。9月の全日本シニア選手権前から続く腰痛が最後まで良くならなかったからだ。

 4日前の会場練習から悲壮感はあふれていた。「昨日、一昨日は(腰に)痛み止めの注射をしたけど効かなくて、今日は座薬の痛み止めを使うだけ使ってやりきりました。歩くだけで痛い」。そこまでして演技できることをコーチ陣にアピールしたものの、動けたのはそこまで。懸けた思いの強さが、無念さをより大きくした。

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photograph by Takao Fujita

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