その歳の差24歳、魅せる天才同士の言葉の応酬は弾みに弾み、終わりが近づくにつれ、意外な展開が繰り広げられることに……。この出会いによって、まさかのスタイルチェンジが起こりうる!? 大いなる分岐点となるかもしれない、ファン必読のクロストーク!!
――令和と平成を代表する日本人エースのおふたりですが、初対面だと聞いています。
朝倉 そうなんですよ。本当、レジェンドの桜庭さんにお会いできて光栄です。
桜庭 いやいや、とんでもないです。今日はよろしくお願いします。
朝倉 桜庭さん、僕の試合って見ていただいたことありますか?
桜庭 ごめんなさい。じつは最近の格闘技はあんまり見てないんですよ。ただ朝倉海といういいファイターがいるよってことは、よく話で聞いています。
朝倉 ありがとうございます。
桜庭 動画で見るのは昔のK-1が多いですね。セーム・シュルト対ピーター・アーツ、ジェロム・レ・バンナ対マーク・ハント、それと魔裟斗対ブアカーオ。晩酌しながら見ていると、すごく面白い(笑)。
朝倉 あの時代の格闘技はやっぱり面白いですよね。現役選手として、あの大ブームだった時代の選手や盛り上がりを、まだ超えられてないなって感じています。
――おふたりの歳の差は24歳。桜庭さんがホイス・グレイシーと90分にわたる死闘を演じた伝説の試合('00年5月)のとき、朝倉選手はまだ6歳でした。当然、リアルタイムでは見ていないわけですよね。
朝倉 そうですね。桜庭さんがPRIDEで活躍していた頃は小学生で、家族が格闘技好きだったので、放送があるときはテレビで見ていました。はっきりと桜庭さんを認識したのは格闘技を始めた高3のときですね。動画で何回も見ました。桜庭さんは日本人の強さを証明してくれたし、素人にはわかりづらい寝技の面白さを表現してくれたファイターですよね。
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photograph by Rei Itaya