衛兵隊によるメキシコ国歌の演奏が始まると、こらえ切れない涙が頬をつたった。セルジオ・ペレスにとってキャリア3度目の勝利。しかしモナコ制覇の感動はバーレーンやアゼルバイジャンの喜びとは違った。子供の頃から憧れた舞台、夢にまで見た勝利だった。
「誰もが勝ちたいと願うグランプリだと思う。歴史的にもモナコには特別な意味がある。それに―グリッドでラテンアメリカ出身は僕ひとりだ。ヨーロッパ出身なら簡単だとは言わないけれど、僕らにとって、F1にやって来て、ここでキャリアを築くのは、それくらい難しいことなんだ。母国の人たちもきっと、誇りを感じてくれていると思う」
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