#1045

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<私が裁いた名勝負>逆風のなか、現場で感じたチームの絆。

2022/02/06
語り継がれる名勝負をその演者のひとり、審判が振り返る。彼しか知らない新たな景色が見えてくる。

2018年 平昌オリンピック
2月12日/アルペンシアスキージャンプセンター
スキージャンプ 女子ノーマルヒル個人

ルンビとアルトハウスのW杯2強を軸に、ソチ金のカリーナ・フォクトや日本勢の2人が追う展開。風が変わりやすい状況下、伊藤は1回目9位に沈み、高梨は1回目3位につける。2回目を終えて首位に立った高梨は、続くアルトハウスに銀、ルンビに金を奪われるも初の五輪表彰台。

   ◇

 あの日、平昌には日本への逆風が吹いていました。もう少し風に恵まれていれば……そう思わずにいられません。

 飛型審判員は3回の公式練習から所定の位置で選手の飛躍を見ています。この選手は調子良さそうだなとか、テレマークが上手だなとか、審判同士でそういう会話をするので、その時のイメージが採点に影響を及ぼすこともあります。

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