21世紀初めのITバブル崩壊や2008年のリーマンショックで多くの企業がスポーツ・チームを休廃部した。とある大企業も景気後退が直撃したが何とか持ち堪え、今も複数のスポーツ部に巨額の運営費を拠出している。それもどちらかといえばマイナースポーツ。余程の信念を持って続けたと思ったがそうではないらしい。
「続ければ持ち出し。休廃部すれば会社の評判に響く。どうするのが正解か誰も答えを持っていなかったから続けた。言い方は悪いけれど惰性ですよ」
この幹部は当時、存続か撤退かを判断するため、企業スポーツに拠出したおカネが生み出す効果について外部に調査を依頼した。が、結局わからずじまいだったという。「一応、効果を数字で示した資料はあったけれど、作ったのが広告代理店じゃあ信じられないよね」と笑う。
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photograph by Sports Graphic Number