MVPに先駆けて発表された選手間投票での戴冠に華を添えたのは他部門受賞者たちの称賛だった。彼らにとってのOhtaniとは。
大谷翔平が仲間たちから最高の栄誉を与えられた。大リーグ全体の年間最優秀選手賞とアメリカン・リーグの年間最優秀選手賞をダブルで受賞したのだ。
MLBが発表するMVPやサイ・ヤング賞は全米野球記者協会会員による投票で決定する。それに対し、今回の賞は大リーグ選手会(MLBPA)が主催し、選手間投票で決まる「プレーヤーズ・チョイス賞」。現場で実際に競い合う仲間たちの意思が反映される最高の栄誉だ。
プレーヤーズ・チョイス賞は1992年に始まった。大谷は10人目のダブル受賞者。メジャー全体の最優秀選手賞は日本人選手初の受賞となり、リーグ最優秀選手賞は'04年に262安打で年間の記録を塗り替えたイチロー以来2人目の快挙となった。
各部門の受賞者は大谷の魅力的なシーズンについてそれぞれコメントを出した。
長打率.615、OPS1.044、42二塁打でナショナル・リーグ年間最優秀選手に選ばれたフィリーズのブライス・ハーパーも大谷には白旗をあげる。
「私は現役の選手でありながらオオタニの大ファンです。投打両方ができるなんて信じられません。身体能力の凄さはもちろんのこと、打者、投手両方で相手を研究しなければならなかったはず。リーグが違うので直接対決はないのですが彼がテレビに出たら目が離せないんです」
グラウンド上でのパフォーマンス及びリーダーシップの高い選手に贈られるマービン・ミラー・マン・オブ・ザ・イヤー賞に選ばれたのはブルージェイズのマーカス・セミエン。投手大谷に対しては通算9打数2安打4三振と思うようにいかない。
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