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ガーナ戦で吉田麻也が見せた、長谷部誠を越える主将の資質。

2021/06/19
6月5日のU-24ガーナ戦でファウルを犯した選手に抗議する吉田。この試合フル出場で6-0の大勝にも貢献

 吉田麻也が泣いていた。3年前のロシアワールドカップ。ベルギー代表に敗れ、長らくキャプテンを務めてきた長谷部誠の代表引退が明らかとなった後、テレビのインタビューで目頭を熱くする彼がいた。

「世間では非常に真面目なキャラで通っていますけど、実際は本当に頑固で一緒に仕事をすると面倒くさいなってこともたくさんありましたけど、まあそれでも……」

 憎まれ口を叩いて強がってみたものの、無理だった。長谷部に対するリスペクトが痛いほど伝わってきた。

 A代表のキャプテンを受け継いだ吉田には、長谷部のにおいを感じる。

 U-24の東京オリンピック代表にオーバーエイジとして参加することが内定し、チームに合流して初めて出場した先日のU-24ガーナ代表戦。後半途中、田中碧が相手から悪質なタックルを受けると、キャプテンマークを巻いた吉田が血相を変えて相手に突っかかり、グイと襟元をつかんだ場面があった。

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photograph by Getty Images

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