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桜井和寿(Mr.Children)×長谷部誠「音楽とサッカー、答えなき日々の中で」~スペシャル対談~

2021/05/17
長谷部誠はMr.Childrenのファンを公言し、その歌を心に刻んできた。一方、桜井和寿はデビュー後に出会ったサッカーに20年以上魅せられている。自分自身でプレーするだけでなく、GAKU-MCとのユニット、ウカスカジーでは日本サッカー協会公認の代表応援ソングを手掛けた。以前から親交のある2人が、日本とドイツをオンラインで結び、サッカーと音楽のこと、お互いの共通点やチーム論などを語り合った。

 対談の冒頭、編集部が名波浩さんから聞いた「ずっと草サッカーでセンターフォワードだった桜井さんが、最近ボランチに色気を見せている」というエピソードを紹介すると、桜井さんは照れながらも、2人の対話は流れるように進んでいった。

長谷部 桜井さん、ボランチですか?

桜井 素人考えなんですけど、サッカーが一番上手い人がボランチをやるもんだと思っているんです。攻めることも守ることも、そしてバランスをとり、球をさばくこともできる、そんな選手になりたいな、と。今はダイレクトで淡々とパス回しをすることを心がけてます……って、こんな草サッカーの話から始めていいですか?(笑)

長谷部 ダイレクトパスで、リズムをつくるイメージですか?

桜井 そう。パスを受けるときに、例えば長谷部君が味方だとして、長谷部君がボールを持ちそうになった瞬間に、ダイレクトで受けられるタイミングやポジションというのを意識したり。なんか、すいません、プロを前に(苦笑)。

長谷部 僕が最近考えてプレーしていることと似てるんですけど。

桜井 またまた、そんなぁ~。嘘だ。

長谷部 年明けからフランクフルトでもボランチで出るようになって、僕が中盤の底でダイレクトのパスを入れると、チームにリズムが生まれているなって感覚があるんです。だからダイレクトプレーの質についてすごい意識していて。気になっているボランチの選手っていますか?

桜井 ジュビロ磐田の遠藤(保仁)選手のプレーはユーチューブとかで相当見てますよ(笑)。どうやったらあんなふうに淡々とボールを回せるんだろう、チーム全体を落ち着かせられるんだろう、と。

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photograph by Ryu Voelkel
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