レンジャーズへ入団した有原航平が、アリゾナ州サプライズでメジャーへの第一歩を踏み出した。キャンプ中は全体練習の時間が短いとはいえ、ほぼ休みもなく、オープン戦、開幕戦へと向かう。言語、文化が違うだけでなく、コロナ禍で外出もままならず、日常生活さえも制限される。それでも、有原は満面の笑みを浮かべて言った。
「すべてが新鮮で、刺激的で、楽しいなと思っています」
早大4年時の米国遠征で、それまでおぼろげだったメジャーへの憧れが身近な目標へと変わった。「こういう野球があるんだ」と刺激を受けただけでなく、名門UCLA、南カリフォルニア大などの強打者を封じ込めたことが、確かな自信となった。日本ハム入り後の2018年には、2歳年下の同僚でキャッチボール相手だった大谷翔平がエンゼルス入りしたことで、メジャー挑戦の意思は、揺るぎないものとなった。
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photograph by Kelly Gavin/Texas Rangers