大関・朝乃山の胃袋を支えてもいたベテランちゃんこ長が、先の9月場所を最後に土俵――ちゃんこ場を去った。先代高砂部屋(元小結・富士錦)に1995年に入門、'02年に当時の若松部屋と合併すると、新高砂親方となった元大関朝潮のもと、約17年間ちゃんこ場を任された元大子錦、斉藤佳信さん(43)のことだ。彼の手に掛かるとどんな料理でも美味しさが2倍になるような、190kg近い丸い体に、福々しいまでの丸っこい手。近年では、朝乃山の故郷・富山から続々と届くブリやタイなどを、まるで職人のような手つきで捌いていった。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by Shoko Sato