#1012
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アルバルク東京「スリーピートへの“再”挑戦」~Bリーグ2020-21開幕~

アルバルク東京の新キャプテン・安藤誓哉
昨季リーグ首位の勝率をあげながら、コロナ禍でシーズンは中止となり、3連覇は今季へ持ち越しに。
ついに迎えた開幕戦、猛追する川崎を封じたのは王者アルバルクを率いる新キャプテンの奮闘だった。

2020/10/2 Bリーグ2020-21開幕戦(アリーナ立川立飛)
アルバルク東京 85-
79 川崎ブレイブサンダース

「とても大きく、タフなチャレンジになると思います」

 9月27日に行われたBリーグのティップオフカンファレンスで、アルバルク東京の田中大貴は開幕戦となる対川崎ブレイブサンダース戦についてこう話した。

 いつもは謙虚ながら自信に裏付けされた物言いをする田中の発言が、苦しいものになったのも仕方がない。新型コロナの影響で、新加入のデション・トーマスとケビン・ジョーンズの入国が遅れ、開幕戦に間に合わないことがわかっていた。そうした新型コロナの影響の救済措置として設けられた「外国籍選手追加契約ルール」でカイル・バローンと契約したのが9月2日。チームの戦い方を良く理解する外国籍選手がアレックス・カークただ一人という状況で、今季開幕を迎えなければならなかったのだ。

 2017-18、18-19シーズンを連覇、続く昨季もリーグ最高勝率でシーズン中止を迎えたA東京。そんなチームのエースが、開幕5日前に「どういうメンバーでプレーするかわからない」と言う。チーム全体の動揺もはかりしれないものだっただろう。

 加えて、相手も悪かった。川崎は3人の外国籍選手が全員昨季から継続契約かつ、全員が8月中に入国済みというチーム。さらに、帰化選手のニック・ファジーカスを含めた4人の海外出身ビッグマンを、最大3人まで同時にコートに出せる。外国籍選手が2人しかいないA東京にとっては、とてつもない脅威だ。

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photograph by Yuki Suenaga

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