「人生で最もすばらしい時間のひとつだった」
レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)はそう言って、感慨に浸った。
'19年12月、遠征先のアトランタでホークスに勝った後の言葉だが、終わったばかりの試合のことではなかった。開幕から好調なレイカーズの話でもなかった。その前日、遠征の合間の休養日に、アトランタから850km離れたオハイオ州コロンバスまでチャーター機に乗って見に行った高校の試合のことだった。
高校卒業と同時にドラフト1位でNBA入りしてから16年半。NBA優勝、オリンピック金メダルを何度も達成し、MVPにも選ばれ、当たり前のように歴代のトッププレイヤーと並べて語られるレブロンが、なぜ高校生の試合にそれだけ感激したのだろうか。
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photograph by Getty Images