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札幌の将来を背負う進藤亮佑。 “忘れられないPK”はバネになる。

2019/11/17
10月26日に行われたルヴァンカップ決勝でPKを失敗し、肩を落とす進藤。決勝初進出での戴冠とはならなかった。

「成功したPKは忘れられるが、失敗したPKは永遠に忘れることができない」

 言葉の主はアズーリの英雄ロベルト・バッジョ。1994年のアメリカワールドカップ決勝、イタリア対ブラジルは史上初めてPK戦に持ち込まれた。5人目で登場したバッジョが枠を大きく外した瞬間、ブラジルの優勝が決まったのだった。

 先日のYBCルヴァンカップ決勝。北海道コンサドーレ札幌は川崎フロンターレに終盤、追いつき追い越し、逆に追いつかれてPK戦に突入した。外したらジ・エンドとなる6人目で登場したのが、23歳の進藤亮佑であった。

 ボールをセットして後ろに下がったところでレフェリーが合図の笛を吹くのが一般的だが、彼は笛が吹かれてから下がり始めていた。強烈なプレッシャーがのし掛かっていることは十分すぎるほど伝わってきた。フェイントを入れてゴール左を狙ったものの、読まれて相手GKの新井章太にキャッチされた。

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photograph by J.LEAGUE

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