悔しさと落胆が凝縮されたような空間だった。ア・リーグ優勝決定シリーズで敗れた試合後、ヤンキースのクラブハウス内では、目を真っ赤にしたアーロン・ブーン監督が、全選手のロッカーを巡り、ガッチリと抱擁し、労いと激励の言葉をかける光景が見られた。第1戦を田中将大投手の快投で制し、好スタートを切った。だが、その後はまさかの3連敗。第5戦で逆転勝ちを収め、辛くも踏みとどまったが、敵地での第6戦でサヨナラ負けを喫し、最後は力尽きた。
ポストシーズン3試合に登板し、2勝1敗、防御率2.25と、期待に応えた田中は、「自分の持てる力、ベストは尽くしたと思います」と振り返った一方で、さらに続けた。
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