3連覇をかけ頂上決戦に臨んだウォリアーズと、チーム創設以来の快挙に挑んだラプターズ。多くが無敵の王者の勝利を予想するなか、新参者は王者のお株を奪う“全員バスケ”で歴史を動かした。
今年のNBAファイナルは、始まりから少し奇妙だった。いや、“奇妙”という表現は適当ではないかもしれない。“新鮮”と言ったほうがいいだろうか。
去年まで、NBAファイナルは4年連続でゴールデンステイト・ウォリアーズ対クリーブランド・キャバリアーズの対戦だった。毎年同じチーム、同じ街、同じ組み合わせ。多少の選手の入れ替えはあっても、似たような顔ぶれで、お互いを知り尽くしたうえでの戦いが続いていた。
しかし、去年夏にキャブズのスーパースター、レブロン・ジェームズがロサンゼルス・レイカーズに移籍したことで、東の勢力図が大きく変わった。その結果、これまでキャブズに、ジェームズにファイナルへの道を阻まれてきたトロント・ラプターズがファイナルに駒を進めた。
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