彼らはいかにして久保建英を発見し、育てたのか? 全世界に選手発掘の網を広げ、一貫した哲学でバルサイズムを植え付けることで名高いカンテラに潜入。育成を取り仕切る重鎮たちを直撃した。(Number979号掲載)
久保建英がバルセロナを離れてから4年が経った。
18歳未満の若手の国際移籍を禁ずるというFIFA規則により、久保はバルセロナで公式戦に出られない日々が続いていた。その中で下した決断に、地元バルセロナでは悲しむ声が多く聞かれた。久保はバルサのカンテラ(下部組織)でも13歳ながら目立つプレーを見せていたため、周囲の期待も高かった。これで成長に影響が出るのではないか――。悲観的な見方は多かった。
しかし久保が18歳を迎えようとしている現在、あのタイミングで日本に帰ったのは結果的にはよかったのではないか、という声すら聞こえてくる。FC東京での活躍はバルセロナにも届いているからだ。
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photograph by Daisuke Nakashima