“関西のKID”というべき怪物が現れた。その名は中村寛(BKジム)。4月7日、大阪では谷岡祐樹が保持するDEEP☆KICK-60kg級王座に挑戦したが、試合は1Rから中村のワンマンショーとなるのに時間はかからなかった。打ってみろといわんばかりに自らアゴを叩いてみたかと思えば、左ストレートで谷岡を吹っ飛ばす。これはスリップダウンと見なされたが、まるでアクション映画を見ているかのような錯覚に陥った。
谷岡が反撃を開始すると、中村はスイスイとよけ、左ストレートと左ハイキックで立て続けにダウンを奪う。2Rになると左のショートで3度目のダウンを奪い、最後はハイとヒザ蹴りの連打でとどめを刺した。自軍コーナーで倒れたまま起き上がれない谷岡を尻目に、中村は勝利のダンスを披露した。
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photograph by Fumiko Ishimoto