今年1月の欧州選手権を最後に、競技生活からの引退を発表したフェルナンデス。クリケットクラブでともにトレーニングを重ね、数々の熱戦を繰り広げたライバル、羽生との輝かしい五輪の記憶を、独占インタビューで語った。
平昌オリンピックで羽生結弦が2度目の金メダルを手にしたとき、ハビエル・フェルナンデスは銅メダルを手にして羽生のすぐ横に立っていた。長年一緒にトレーニングし、ライバルとして競ってきたフェルナンデスにとって、平昌オリンピックが羽生との最後の大会になることはわかっていた。
「ユヅにぼくの競技引退のことを告げたのは、平昌オリンピックで表彰式が始まる直前のことでした。それまでも、引退する(注・実際の最後の試合は2019年1月の欧州選手権)ということは、色々な場所で口にしてきていたので、特にニュースではなかったと思います。でも長い間一緒に戦ってきた彼に、改めて自分の言葉で伝えたかったのです。あのときショウマ(平昌オリンピック銀メダリスト、宇野昌磨)もその場に一緒にいたので『きみたちと一緒に戦うのは、これが最後。今まで、きみたちと一緒に戦ってこられたことは、ラッキーだったと思ってる。光栄だったし、心から誇りに思っています。これからは別な立場で、きみたちを応援している』と伝えたのです」
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photograph by Kaoru Watanabe(JMPA)/Ryosuke Menju(JMPA)