八村塁(ゴンザガ大)が仙台の明成高校にいた頃、明成の佐藤久夫コーチは自分がコーチングの勉強用に集めていたNCAAトーナメントのDVDをよく八村に貸していた。八村が目標とするNBAに直接繋がるアメリカの大学の頂点にいる選手たちがどんなプレーをするのか、映像で見て、その感覚だけでも吸収してほしいとの思いからだった。
日本を離れて2年半。今では八村自身が、そのDVDの中にあった世界にいる。しかも、ただ単に存在するだけでなく、トッププレイヤーの一人として、アメリカ中から認められるまでの選手になった。11月のマウイ・インビテーショナルでは、対戦時に全米ランキング1位だったデューク大を倒し、大会MVPに選ばれた。この2年余りでの八村の急成長ぶりは、アメリカでも注目の的だ。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by Getty Images