#961
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<MLBスーパースター2018> ロナルド・アクーニャ 「咲き乱れるルーキーズ」

2018/09/24
 衝撃デビューを飾ったのは大谷翔平だけではない。
 今季のメジャーには規格外の新人が続々と出現。
 連載最終回は、次々と花開いた才能を紹介する。
 彼らの存在は世界一の行方をも左右するだろう。

 2018年は大谷翔平のデビューシーズンとして、球史に刻まれるはずだ。アメリカ国民のアイコンであるベーブ・ルース以来の本格的な二刀流選手は、投げては100マイルの剛速球、打っては400フィート級のホームランを連発するパワーで、全米の野球ファンに衝撃を与えた。

 しかし、大谷だけに留まらないのがメジャーの世界だ。

 今季は、衝撃度で大谷に及ばずとも、優勝争いに大きな影響を与えるルーキーの豊作シーズンでもあった。これまでチームを押し上げてきた彼らが、戦いのクライマックスでどこまで力を発揮できるのか――。


 宿敵レッドソックスの記録的な快進撃で影が薄くなってしまったが、ヤンキースは30球団中2位という高い勝率を残している(成績は9月3日時点、以下同)。その立役者になったのが、ベネズエラ出身のグレイバー・トーレス(21)とドミニカ共和国出身のミゲル・アンドゥハー(23)だ。ともに20ホーマー、60打点をクリアした。同一球団で2人の新人がこの2つの数字を超えたのは史上6回目。ジャンカルロ・スタントンが前半戦は不調で、後半戦はアーロン・ジャッジが死球で長期戦線離脱と「ホームラン王コンビ」こそ期待外れだったが、2人はその代役を見事に果たした。

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photograph by Yukihito Taguchi

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