横綱の動向から目が離せない。8場所連続休場明けで9月の秋場所に進退をかけるという稀勢の里と、今年1月、3月、7月場所を休場した白鵬だ(5月は皆勤11勝4敗)。夏巡業でのふたりの一挙手一投足が、連日注目を浴びている。
自身も6場所連続休場を経験し、進退をかけて臨んだ場所で引退した元横綱武蔵丸(現・武蔵川親方)は、以前こう言っていた。
「稀勢の里は、無理して出場して負けが込み、途中休場するパターンが続いていたでしょ? 体も心も逃げることを覚えてしまう。だから負け越しを覚悟してでも、まずは15日間皆勤しないと、いつまでも“殻”を破れないままズルズルしてしまうんだ」
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photograph by KYODO