昨年5月、無期限の試合出場停止処分から復帰し、表舞台へと帰ってきたエースは今、日の丸を背負い躍動している。
試合に出られるありがたみや周囲の支えを感じ、己と真摯に向き合った時間が、彼をひと回り大きくした。
試合に出られるありがたみや周囲の支えを感じ、己と真摯に向き合った時間が、彼をひと回り大きくした。
「応援しすぎで、喉が嗄れてしまって」
まぶしい緑に囲まれた東京都内の体育館。インタビューに現れた桃田賢斗の声はかすれていたが、笑顔は晴れやかだった。5月20日から27日までタイ・バンコクで行なわれたバドミントンの男子国別対抗戦、トマス杯で第1シングルスとして全6試合に勝利し、日本を準優勝に導いていた。
「中学時代から団体戦がすごく好きです。応援されるといつも以上の力が出ますね。今回も150%くらいの力が出ました」
初代表となった2014年トマス杯、男女混合国別対抗戦の'15年スディルマン杯、そして今回。桃田は団体戦にめっぽう強く、出場した全試合で勝利を収めている。
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photograph by Takuya Sugiyama