悔し涙を流したソチ五輪から4年。
平昌五輪で金メダルを目指す彼女たちは、己と対峙しながら、努力を積み重ねてきた。
月日を経てさらなる進化を遂げた2人が、2度目となる大舞台への思いを語った。
平昌五輪で金メダルを目指す彼女たちは、己と対峙しながら、努力を積み重ねてきた。
月日を経てさらなる進化を遂げた2人が、2度目となる大舞台への思いを語った。
「今思えば、あっという間でしたね」
高梨沙羅は言う。
「この4年間、ずっとやるせない思い、悔しい思いをばねに練習してきました」
4年前のソチ五輪で味わった思いは、今なお忘れられない。
ワールドカップ総合優勝など華々しい活躍もあって、周囲から優勝候補として大きな期待と注目が集まった。だが、4位にとどまった。
はたから見れば、その結果をもたらしたのは「不運」だった。上位に入った選手の中でただ一人、2本ともジャンプでは不利となる追い風にあたった。「ウインドファクター」の導入により、ポイントが加減点されて補正されはするが、有利な風に吹かれた選手との差はそれで埋められないほどのハンディとなる。しかも向かい風の中で飛び出したあとで追い風に見舞われるという、ジャンパーにとって最も悪い風に襲われた。表彰台に上がれなかった高梨は、試合後、涙が止まらなかった。
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photograph by photographs by Takao Fujita