現役時代の16年間、私はずっとナイキのスポンサードを受けてきました。ナイキを履き始めた頃はエアマックスが大ブレイクしていて、新作を履いていると周囲によく羨ましがられたものです。選手とメーカーの関係は物品を提供する、されるという関係が主ですが、ナイキは少し違っていて、選手が海外に出ることを支援したり、新しい仕掛けを常に意識していました。私がナイキから得たのは物品よりもむしろ、どのように世の中の注目を集め意識を変えていくかという手法でした。陸上の短距離初のプロ選手になりたいと相談した時も、即答でやるべきだと言ったのはナイキだけでした。理由は“一番最初だから”です。
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photograph by Sports Graphic Number