#933
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<地方大会最大の戦い> 大阪桐蔭に、ライバルはいるか。

2017/08/10
今春のセンバツ決勝カードの再現となった、大阪大会準決勝。またも軍配は大阪桐蔭に上がった。投打の怪物たちがチーム内で鎬を削る最強軍団は、甲子園の伝説、PL学園の背中を追いかける――。

 額(ひたい)から吹き出た汗を拭ぬぐおうともせず、目を充血させた敗軍の将は「120%の力を出してくれた」と、真っ先に選手を讃えた。

「今年のセンバツ決勝で大阪桐蔭に負けた時は3対8で、今日(7月29日)は4対8。1点ようさん点を取れたという意味では日本一のチームとの差は縮められたのかもしれません。全国から注目されたカードでしたけど、大阪のレベルの高さが伝わる試合内容だったのではないでしょうか」

 履正社を率いて30年となる岡田龍生(たつお)は、この夏の大阪大会準決勝で対戦したライバル・大阪桐蔭との実力差を潔く認めた。2000年代に入って、大阪の「二強」を形成してきた両校だが、春夏通算6度の甲子園制覇を誇る大阪桐蔭に対し、履正社の日本一は、昨秋の神宮大会が初めて。全国制覇の回数で大きく水をあけられ、史上初めて大阪勢同士の対決となった今春のセンバツでも、やはり大阪桐蔭に軍配が上がった。

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photograph by Kiichi Matsumoto

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