ある朝、目覚めると、巨大な「的」になっていた――。いや、それくらい唐突な印象のある『変身』だろうか。
C大阪の山村和也のことだ。
今季、尹晶煥新監督の意向で前線のターゲットマンへ転向。14節終了時点で6ゴール3アシストを記録するなど、周囲があっと驚くような活躍をみせている。
かつては「守備の人」だった。
身長186cm。ポジションはセンターバックかボランチの二択だったが、開幕前のキャンプで山村のプレーを注意深く見守っていた指揮官は、まったく新しい可能性を確信したのだという。
「攻撃面で高い才能を持つ選手だと思った。足元の技術がしっかりしていて運動量も申し分ない。前線こそ彼にふさわしいポジションだと考えたわけです」(尹監督)
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