思えば、あの日にその片鱗は覗いていたのかもしれない。2月のキャンプ中、日南で見た加藤拓也のピッチング。プロ初のシートバッティングに登板した加藤は、ボール球を連発していた。しかし、ストライクゾーンに来たボールに関しては、カープのバッターはことごとく打ちあぐねていた。とりわけ高めのストレートにバットが空を切る。そのとき、加藤はこう言っていた。
「初めは少し荒れましたけど、最後のほうはストライクゾーンで勝負できました。しっかり指にかかっていたので、しっかりした投げ方ができていたのかなと思います。あの高さを振ってもらうのが自分の持ち味ですから、そこは出せたんじゃないですかね」
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