初めてのWBCに参戦した経験は、22歳の心と体に、他では代えがたい轍を刻んでくれた。鈴木誠也はドジャースタジアムでアメリカと戦う準決勝を迎える直前、こう言っていた。
「状態は悪くないんですけど、ゲームの中でうまくイケてない部分があるんで、早く自分の感覚を取り戻したいです」
小久保裕紀監督が「成長のスピードが凄まじい」と絶賛して日本代表に加えた鈴木が昨シーズン、残した数字は打率.335、ホームラン29本、16盗塁。山田哲人が2年続けて成し遂げたトリプルスリーに続くだけの高いポテンシャルの持ち主だというところは、誰もが認めている。鈴木はこうも言っていた。
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photograph by Naoya Sanuki