稀勢の里の横綱昇進で沸いた大相撲初場所。その陰で、16人に及ぶ若い力士たちの引退が発表された。そのなかのひとりが、元横綱・武蔵丸が率いる武蔵川部屋の一番弟子、“武蔵平”(むさしたいら)だ。
本名・森宗(もりむね)順平は、広島の広陵高校時代、甲子園に2度出場した左腕投手。卒業後は亜細亜大に進むが、1年秋に左肘を痛め、以来ベンチを温める日々が続いた。プロ野球入りの夢は潰え、同大監督の知人に紹介されたのが、当時、武蔵川部屋を再興予定だった元武蔵丸だった。
2013年1月、マウンドから土俵に戦う場を移し、再び夢を追う。現在、学生出身力士が活躍する相撲界だが、森宗はもちろん相撲未経験。しかし、当時の武蔵川親方はこう語っていたものだ。
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photograph by MUSASHIGAWABEYA