軽薄短小化で来ていたF1が今年、大きく変わる。見た目のインパクトが誰にでも分かり、昨年までとの違いを感じるはずだ。
'92年までは車体幅215cmの、サーキットでしか見られない“ビッグマシン”がサイド・バイ・サイドで競っていた。それが翌'93年に200cm、'98年に180cmに狭められた。一般車並みへのサイズ・ダウンで俊敏にはなっても豪快さが薄れた。それが今年、20年ぶりに200cmにサイズ・アップする。それだけではない。フォーミュラカーのアイコンたるタイヤも幅広化し、前輪245mm→305mm、後輪325mm→405mmに。当然グリップは高まりコーナリング速度が上がる。このパフォーマンスにさらに寄与するのが前後ウイング寸法の幅広化だ。空力パーツ類の一新で、ダウンフォースは30%以上増加すると予想されている。
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