“一強”の様相強まる今季の学生駅伝。だがスポーツの世界に「絶対」はなく、一発勝負の本番は何が起こるかわからない。虎視眈々と王座を狙うライバルたちは、それぞれの策を備えて本大会を待っている。
全日本大学駅伝で青山学院大学の優勝を伊勢神宮で見届け、取材ノートにペンを走らせた。
「箱根、青学の3連覇濃厚。チームとしてまとまり有り。ただし『山の神』がいた前回よりも地力は劣る。今回、先行されたように隙がないわけではない。対抗馬は――」
ふたつの学校を記した。
早稲田、そして東洋。
なぜ、この両校を挙げたのか。箱根駅伝で青学大に勝つとするなら、ふたつの条件を満たす必要がある。
●4区終了時点で青学大より先行できる戦力がある(青学大は復路の層が厚いため)
●箱根駅伝で極めて重要となる4年生の層が厚いこと(タフな20km以上は経験が大切)
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photograph by Shunsuke Mizukami