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松山英樹の大きな背中が日本ゴルフ界にもたらすもの。~1カ月で3億3000万円、という数字の夢~

2016/12/02

 松山英樹が、10月から11月にかけての1カ月間で3勝を挙げた。WGC・HSBCチャンピオンズ(上海)で優勝し、米ツアー3勝目となったことで、周囲からは自分と勝利数で「並んだ」と表現してもらったが、とんでもない。実力的に松山の方がはるかに上をいっている。自分の記録は松山にとって“給水地点”に過ぎない。“折り返し地点”がK・J・チョイ(韓国)のアジア選手最多8勝で、メジャー制覇も通過点か。最終的なゴールはどこだろうか。状態の波は当然あるが、来春のマスターズに向けて、突っ走ってほしいと願っている。

 それというのも、日本のゴルフ界にとって今はチャンスだと思うからだ。松山が勝てる要因を考えれば、技術や精神力はもちろんだが、強靭な肉体という要素は外せない。国内ツアーに参戦した時の、他の日本人選手との飛距離の違いは明らかだ。海外のトップ選手と渡り合うパワーを持っているからこそ、それ以外の高い能力も生かせるのだろう。

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photograph by AFLO

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