混戦模様の古馬中距離戦線から抜け出すのは。ディープインパクト、ウオッカ、ジェンティルドンナ。数多の名馬が勝利してきた伝統の国際GIレース、今年の有力馬たちを、誌上徹底解剖する。
今年のジャパンCは古馬中長距離路線の有力馬が早くからこのレースを目標にし、天皇賞・秋をスキップ、これに天皇賞を使われた組、秋のGIで勝ちを逃した3歳勢が挑むという構図となっている。
昨年の有馬記念を制した東の横綱ゴールドアクターは、今年は日経賞、天皇賞・春、オールカマーと3戦して、崩れたのは12着となった天皇賞のみ。もとより、3歳時の菊花賞で3着こそあるものの、戦前から一部で距離への不安がささやかれており、ある意味では納得の敗戦だった。その後は宝塚記念を自重し、ジャパンCを目標に調整してきた。秋緒戦のオールカマーではサトノノブレスにクビ差だったが、着差以上に余裕のある勝利だった。同じスクリーンヒーローを父に持つ同世代のモーリスも、5歳秋で天皇賞・秋を制するなどさらなる進化を見せた。府中の2400~2500mは[2-1-0-1-0]と申し分ない。父譲りの成長力で父子制覇を目指す。
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