カープファンなら今こそ読むべき幻の1冊が復刊した。56年ぶりに帰ってきた『カープ風雪十一年』は、数多のカープ本の元祖といって差し支えないだろう。カープの黎明期を支えた元球団代表の河口豪(とし)が書く、あけすけで、愉快で、そして広島愛に満ちた名著である。
思えば、広島カープという球団の誕生は復興の象徴だった。原爆によって焦土と化したわずか4年後に創設され、親会社もなく自治体の出資も間に合わず、それでもプロ球団を作りたいという人の情熱のみで走り出した広島カープ。その真ん中にいた河口らは何をしていたかというと、金策である。
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photograph by Wataru Sato