10代最後のシーズンを戦う女子ジャンプ界のエース、19歳の高梨沙羅(クラレ)が、完全復活の域を飛び越えて新次元の強さを手中に収めつつある。
今シーズンはW杯開幕戦のリレハンメル大会から好調を持続。1月のW杯札幌シリーズ、蔵王シリーズでは4戦4勝と気を吐き、W杯個人総合優勝を争う昨シーズンの女王、ダニエラ・イラシュコ(オーストリア)に大差をつける一人旅を見せている。W杯通算勝利数では2位以下の追随を許さない40勝が目前。勢いはとどまるところを知らない。
これにはライバルのイラシュコも「沙羅はコンスタントに強い。アンドロイドかと思ってしまう」と肩をすくめるばかり。伝え聞いた高梨が「血は流れていますよ」と、“安心コメント”を出す一幕もあった。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by KYODO