世の中には、何歳になっても、過去にどれだけ成功しても、なおチャレンジを必要とする人種がいる。むしろ、年を重ね、成功したときの達成感を知っているからこそ、さらなるチャレンジを求め続けるのかもしれない。
サンアントニオ・スパーズのヘッドコーチ、グレッグ・ポポビッチもそのうちの1人だ。バスケットボールから離れても人生は十分に楽しめると言いながら、スパーズのヘッドコーチとして、今季で連続20シーズン目に突入した。
20年も続けてきた一番の理由は、共に戦ってきた選手たちに対する忠誠心のはずだった。中でもティム・ダンカン、マヌ・ジノビリ、トニー・パーカーの3選手は、ポポビッチ自身が“セーフティ・ブランケット”と呼ぶほど欠かせない存在だった。ダンカンが現役を引退したら、ポポビッチも同時に一線を退くのではないかとも言われていた。
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