5月11日、巨人軍はチームの編成部門の責任者だった原沢敦球団代表、GM兼編成本部長(59)のGM職と編成本部長職を解き、後任に読売新聞東京本社運動部の堤辰佳部長(49)が就任する人事を発表した。
開幕から1カ月余での編成トップの交代は異例と言わざるを得ないが、直接の引き金は4月末のホアン・フランシスコ内野手の獲得だったという。
開幕からけが人が続出し、原沢GMは長打力不足の解消を狙って緊急補強に踏み切った。発表の際には「3年間追いかけてきた選手」(同GM)と付け焼き刃の補強ではないことを強調した。ところが蓋を開けてみれば5試合で18打数3安打11三振という散々の結果の上に、拙守を連発して二軍落ち。それが「3年も追いかけて何を見ていたのか」と、本社上層部の“逆鱗”に触れたという。もちろんここ数年の編成上の問題も重なり、それが一気に噴出した形である。
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photograph by SANKEI SHIMBUN