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非礼か、高度な精神制御か。No.1が見せた“ラケット破壊”。 ~王者ジョコビッチの乱心と重圧~

2015/04/06
フェデラーにブレークバックを許したジョコビッチは、席に戻るとラケットを叩きつけた。

 ノバク・ジョコビッチがロジャー・フェデラーを破って優勝した米国・インディアンウェルズの男子シングルス決勝は面白い試合だった。もっとも、この「面白い」は「興味深い」の意味だ。

 第1セットを奪ったジョコビッチは、第2セットも4-2としながら追いつかれ、タイブレークではダブルフォールト3本の大乱調でセットを落とす。最終セット序盤もブレークの応酬。2-0からブレークバックを許したジョコビッチは、怒りにまかせてラケットを地面にたたきつけ、へし折る失態を見せた。彼が重圧に苦しんでいるのは明らかだった。ところがこれでフラストレーションを吐き出し、ふっきれたのか本来の姿を取り戻し、最後は6-2とフェデラーを圧倒した。

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photograph by Hiroshi Sato

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