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オール電化のレース開幕。元F1の佐藤琢磨も参戦。 ~「フォーミュラE」発展なるか~

北京の開幕戦には佐藤琢磨も出場。エンジンよりもモーターは圧倒的にレスポンスが速い。

 本格的なオール電化のフォーミュラカー・レースが始まった。去る9月13日、北京のオリンピック公園を囲む公道を閉鎖して開幕戦が行われたFIAフォーミュラE選手権。内燃機関を搭載せず、バッテリーによって稼動するモーターだけが動力源のフォーミュラカーによるレースだ。フォーミュラEのEはElectric(電気)のE。2年間の準備期間を経てスタートしたこのレース・シリーズ、モータースポーツの継続と環境維持の両面を可能にするプロジェクトとして世界各国の大都市から開催誘致を受ける。

 使用するクルマはスパーク・ルノーSRT01Eと呼ばれる歴としたワンメイク・フォーミュラカー。イタリアの名門レーシングカー製造会社ダラーラが製作したシャシーに、ウィリアムズF1チーム傘下の技術開発会社が開発したバッテリー、マクラーレンF1チーム傘下の会社が製造したモーターを積む。電気系メインテナンスはルノーが担当する。車体の大きさはF3マシン程度だが、蓋を開けると近未来のテクノロジーが詰まっている。タイヤもミシュランが専用に開発したエコ・レーシングタイヤだ。

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photograph by AFLO

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