新天地・川崎フロンターレで31歳にしてキャリアハイを大幅に更新。
男は臆面もなく、自身初のタイトル・得点王へのこだわりを明かした。
男は臆面もなく、自身初のタイトル・得点王へのこだわりを明かした。
大久保嘉人は31歳にして、シーズン自己最多得点を記録した。ヴィッセル神戸から川崎フロンターレに移籍してきて以来、まるで“ゴールの鍵”を手にしたようだ。
「大人になったことで得点が取れている」と関係者は好調の理由を説明する。しかしセレッソ大阪、マジョルカ、ヴォルフスブルク、ヴィッセル神戸と取材を続けてきた筆者から見て、彼の本質は変わっていない。むしろ、得点を取り続けているからこそ落ち着いているように映る。だとすれば、ゴールに結びつくプレーそのものに真実はあるはずだった。
自身初のJリーグ得点王タイトルを目前にした彼を訪ねた。
昔はボールが戻って来んから、ちょっと苛々していた。
――Jリーグ得点王に王手(31節時点で24得点)?
大久保嘉人 Yoshito Okubo
1982年6月9日、福岡県生まれ。国見高校卒業後、'01年にセレッソ大阪に入団。マジョルカへのレンタル移籍やヴォルフスブルク、ヴィッセル神戸を経て、'13年に川崎フロンターレに加入。今季は26得点と、初の20ゴール超えを果たした。170cm、73kg。
1982年6月9日、福岡県生まれ。国見高校卒業後、'01年にセレッソ大阪に入団。マジョルカへのレンタル移籍やヴォルフスブルク、ヴィッセル神戸を経て、'13年に川崎フロンターレに加入。今季は26得点と、初の20ゴール超えを果たした。170cm、73kg。
「まだ取ってないよ。気が早いって(笑)」
――残り3試合で3点差。
「3点差なんて、他のみんなもあきらめていない。なにが起きても不思議じゃないよね。気を抜いたら追いつかれる。逆の立場でも、諦めないっしょ。それがストライカー」
――20点超えは初。率直に聞くけど、自己最多得点を取れている理由は?
「俺のやることは変わってない。調子がいいのは、周りの選手が気が利くから。パスを出したら返ってくる。だからこっちもまた出す。全員がそのリズムでプレーしている。今まではちょっと苛々していたかな。ボールが戻って来んから」
――試合後はいつも苛々してた。最近はいい顔してるもんね。
「川崎に来て、点が取れているのは大きいよ。ストレスが溜まることがない」
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by Takahiro Ichikawa