ヤンキースの主将、デレク・ジーターが7月11日、今季初めてピンストライプのユニホームでプレーした。1番イチローに続き「2番・指名打者」でスタメン出場。4打数1安打1打点で勝利の一翼を担い、改めてその存在感の大きさを示した。昨季のリーグ優勝決定シリーズで左足首を骨折して以来、約9カ月ぶりの実戦復帰に、地元ニューヨークのファンも沸いた。ところが、第3打席の二塁ゴロで走った際、右太ももを痛め、第4打席後に途中交代。大事には至らなかったものの、オールスター後までは試合出場を見合わせることになった。
今回の再離脱がショックだったのは、何もファンだけではない。ヤンキース首脳陣がジーターの今後の動向に慎重な姿勢を見せたのも、これ以上故障が重なった場合、チームの戦いだけでなく、ジーターの選手生命すら左右しかねないからだ。自身は「ここに戻るために必死にやってきた。早くチームに戻って勝利のために手助けしたい」とコメントしたが、実戦復帰目前だった春季キャンプ中にも痛みが出て、後に別の箇所の骨折が判明。リハビリの経過と復帰プランの問題点を疑問視する声も挙がっていた。
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photograph by Yukihito Taguchi