「来場所の稀勢の里は綱取りだと思いますので、応援してあげてください!」
先の5月場所千秋楽、25回目の優勝インタビューで、白鵬はこう語った。7月7日に初日を迎えた大相撲名古屋場所。はたして稀勢の里は、3代目若乃花以来の「和製横綱」となり得るか。
「常総の赤鬼」と地元茨城応援団に名付けられるほどに、その顔が紅潮し、目をパチパチとしばたたかせる。気合いが空回りするのが、これまでの稀勢の里だった。しかし、先場所は違った。力むことなく、精神面でも落ち着きを見せ、その立ち合いも腰をしっかりと割り、低い体勢から当たることで、おっつけもより効果を増していた。
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photograph by KYODO