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華麗なオーバーテイクで、 アロンソ歴代4位の32勝。 ~母国GP連覇を支えたドライブ技術~

ウイニングランで、晴れやかな空の下、母国スペインの国旗を片手に歓喜に浸るアロンソ。

 バルセロナで行なわれた第5戦スペインGP。予選5位のF・アロンソが逆転勝利をたぐり寄せ、1年前のバレンシアでのヨーロッパGPに続いて母国スペインで2連覇を果たした。

 バルセロナでレースは過去22回開催されているが、最前列のドライバーが21勝をあげている。唯一の例外は、'96年に予選3位からレースを制したM・シューマッハーだけだった。逆転が非常に難しいのはオーバーテイクポイントが少なく、先行逃げ切りに持ち込みやすいからだ。

 今回決勝はN・ロズベルグとL・ハミルトンのメルセデス勢が最前列を独占。'50年代往年の“シルバー・アロー”を彷彿とさせた。だが3列目5番手のアロンソはきっぱりと、「やってみせる、ここから勝って新しい伝説をつくる」と宣言。そしてライバルに指名したのは、メルセデスではなく、今季、タイヤの使い方が巧く、ピットストップ回数を抑えてくる4番手のK・ライコネンだった。彼我の戦力を読む力があるアロンソは、現在首位のS・ベッテルの名は挙げなかった。

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photograph by Hiroshi Kaneko

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