気鋭の評論家3人が最強チームを作るべく、編成会議を開催しました。
起用したい選手は多数。討議の末たどり着いた日本代表の陣容とは――。
座談会の後に、不参加を表明する選手も相次ぎましたが、
全ての選手を選べるとしたら……という前提で、
“最強のナイン”を選出していただいきました!
――監督も山本浩二さんに決まって、いよいよ来春のWBCに向けた気運が盛り上がってきました。今日は皆さんに、第3回大会の日本代表最強ナインを選んでいただきたいと思います。日本人メジャーリーガーの参加が不透明だったり、実際には様々な制約が出てくるかもしれませんが、この場では、全選手が参加を希望するという前提でチームを編成していきましょう。前回大会の構成は、28人中13人がピッチャーでした。
工藤 球数制限があって、投げ過ぎると次の試合に登板できないことや、過酷な試合が続いていくことを考えると、やはりピッチャーは多めに入れたいですね。今年のクライマックスシリーズで中日がやったように、調子のいいリリーフをつないで、相手に的を絞らせない戦いが求められると思います。左と右のバランスもうまくとりたいから、全選手の半分くらいはピッチャーで、ちょうどいいんじゃないかな。
田口 投手の人数は、先発を何人で回すかということも関係してきますよね。
仁志 恐らく先発だけで、3人か4人は必要になってくるんじゃないですか。
今年ブレークした吉川、そして特徴の違う前田、田中、攝津を選出。
――では、先発投手から選んでいきましょう。皆さんのお薦めは誰ですか?
仁志 実際には、単純に勝ち星が多いからという理由で選ばれるとは限らないでしょうが、僕は今年ブレークした日ハムの吉川ですね。
工藤 僕もいち押しは吉川です。彼の球威、そしてカーブ、チェンジアップ、フォークも含めてすごくいい。
田口 彼はいいですね。
工藤 あとは前田健太、田中将大、攝津。田中はコントロールがいいし、いろんなボールを投げられる。攝津のあのシンカーは狙ってもそうそう打てるボールじゃない。僕は同じようなタイプの投手を何人も入れるよりも、シンカーが特別にいいとかスライダーが恐ろしく切れるとか、何か優れた特徴を持った、違うタイプのピッチャーを選んだ方がいいと思います。そういう意味でも、この3人は入れたいな。
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