ジュニアとして臨んだ最後の大会、大阪市長杯世界スーパージュニアで内田海智は惜しくも準優勝だった。四大大会ジュニア優勝を目指してきたが達成できず、それに次ぐ格の、しかも地元大阪で開催される大会を最後のチャンスと位置づけた。しかし、決勝で第1シードに惜敗、夢はかなわなかった。
2010年、16歳の内田は国別対抗戦のジュニアデビスカップで日本代表を優勝に導く。男女のあらゆる年代を通じて、日本代表の世界大会初優勝だった。単複に全勝の活躍で、「カイチ」は同年代の選手が一目置く存在になった。その後は個人戦で頂点を目指したが、ライバルたちに「遅いペースのラリーが苦手」と研究され、2度目の「世界一」を味わうことはできなかった。
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photograph by Hiromasa Mano