#808
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<五輪シンデレラガール対談> 岩崎恭子×柴田亜衣 「五輪と、金メダルと、人生と」

2012/07/27
彗星の如く登場し、世界を制した2人のスイマー。
夏に輝いたマドンナが、金メダリストになれた理由や、
当時の裏話、そして周囲の熱狂への率直な戸惑いまで、
オリンピックの不思議な魅力について語り合った。

岩崎 ロンドンオリンピックを前に、'92年バルセロナ、'04年アテネのシンデレラガールに(笑)、金メダルを獲った当時のこと、そしてオリンピックという舞台について話をしてほしいという編集部からのリクエストです。

柴田 私はどうかわからないけど、恭子さんはまさに夏のシンデレラですもんね。「今まで生きてきた中で、一番幸せです」という名言もありますし(笑)。

岩崎 私と亜衣は4歳差で、出場したオリンピックも種目も違うんだけど、最初のオリンピックでいきなり金メダルを獲って、その後苦しみながら2回目に挑戦したっていう意味で、すごく共通点がある気がするんだよね。

柴田 でも、恭子さんの場合、最初は中学2年生でしょう。バルセロナに向かう前って、どんな気持ちだったんですか?

岩崎 バルセロナの前は合宿をこなすだけで精いっぱい。まだ純粋だったから、コーチに言われたとおり全力でメニューをこなしてたら、すごくタイムが上がってきて、「本番ではどれぐらい出るんだろう?」って楽しみになってきたんだよね。

柴田 やっぱりメダルを獲るというより、タイムを目標にしていたんですね。

岩崎 うん、あくまで目標は「決勝に残りたい」ということだったから。そのためには日本記録が必要だと思って、自己ベストから1秒ちょっと縮めることを意識して練習してたんです。そうしたら、予選で一気に3秒以上更新できて。決勝でもメダルは意識してなくて、ただもう1回ベストを出そうと思ってた。

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photograph by Miki Fukano

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