旗揚げ記念日興行で、勝者の顔写真入り100ドル札が2階バルコニーから降ってきた。新世代のエースらしいきらびやかな初防衛シーンだった。
3月4日、東京・後楽園ホールで行なわれた新日本のIWGPヘビー級選手権。王者オカダ・カズチカが28分50秒、食い下がる挑戦者内藤哲也を必殺のレインメーカー(ショートレンジのラリアット)で仕留め、フォールを奪った。その瞬間、超満員のホールに“お札”が舞ったのだ。心憎い演出。それが本物でなかろうとも、天井からお金が降ってくれば誰でもハッピーな気分になる。虎マスクを被った小学生の坊やが「100ドル紙幣」を鷲掴みにし、「やった! やった!」と、母親と抱き合っている。こんな光景を見たのは初めてだ。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by NIKKAN SPORTS