今年のゴルフ界、台風の目となるのはタイガー・ウッズだと思う。
昨年12月、シェブロンワールドチャレンジ(非公認)の最終日、終盤の17、18番ホールで連続バーディをもぎ取って1打差で逃げ切り、2年ぶりの優勝を果たしたウッズは、見事復活をアピールした。
プライベートでのスキャンダルや膝の故障など、この2年間のウッズはまさにどん底だった。世界ランキングもトップ50から姿を消した。実に623週間もの長い間、ランク1位をキープしていた頃からすると、ウッズの時代はもう終わったという風潮が蔓延した。
ウッズが低迷している間に、英国のルーク・ドナルドが世界ランク1位となり、北アイルランド出身のローリー・マキロイという22歳のスターが誕生した。現在、世界ランクの5位以内に米国選手は一人もいない。米国のゴルフファンが、ウッズ復活を渇望する理由も、ここにある。
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photograph by Taku Miyamoto