'12年はタイプの違う4人の新監督が誕生する。孫のような年齢の選手を見守る中日・高木守道、浪花節でチームを引っ張る横浜・中畑清、チーム事情を熟知した理論派の阪神・和田豊。そして、無縁の地、北海道にたった一人で飛び込んだ日本ハム・栗山英樹である。
球団の方針もあり、腹心のコーチを帯同しない“単身赴任”。あるコーチは、「球団のやり方が徹底されているので不安はないが、監督がどんな野球をやりたいのかが見えてこないのが気掛かり」と打ち明ける。戦力面でも、日本ハムを取り巻く状況は決して甘いものではない。中5日でチームを支えてきたダルビッシュ有がポスティングシステムでメジャー行きを決めた。ここ数年間、勝敗差“10”に加えて、ローテーションを支えてきた存在を新たに作り上げるのは、至難の業である。武田勝(11勝)、ケッペル(14勝)、ウルフ(12勝)ら二桁勝利投手が生まれたのも、ダルが相手エースを抑えたからこそ。加えて、ローテ入りを期待していたドラフト1位の菅野智之が現時点では入団を拒否している。
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photograph by KYODO